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日本臨床整形外科学会(令和3年12月24日)第2579号

一般社団法人日本臨床整形外科学会令和3年度第5回理事会報告
日 時:令和3年12月19日(日)
場 所:日本臨床整形外科学会事務局 (「ZOOMミーティング」を使用して会議を行った。)
出席者:理事長、副理事長、理事、監事他 計31名

【審議事項】
1.日本運動器科学会学術プロジェクト「身体活動量とロコモ度と関係-心理社会学的背景を含めて-」について
本研究は身体活動量とロコモの関係を調べる臨床観察研究であり、令和2年度第6回理事会において、JCOAとして本プロジェクトへ協力することが承認されている。今回、オムロン活動量計を用いて身体活動量とロコモ度との関係を調査するためのプロトコルの説明があり、令和4年春頃を目途に各役員が調査に協力することを承認した。
2.令和3年度入会承認及び退会状況について
会員状況の報告があり、前回承認後の新入会8名が承認。令和3年度の現時点での入会者は128名(内、女性会員8名)。退会者は99名(逝去会員、名誉会員への移行を含む)、令和3年12月8日現在、正会員5,653名、名誉会員118名、合計5,771名(内、女性会員97名)である。賛助会員は1名増の73名。
3.学術集会倫理審査委員会(仮称)の立ち上げについて
日整会において「学術集会演題応募における倫理的手続きに関する指針」の導入が決定したことにより、JCOAでの学術集会及び投稿論文においても倫理審査体制の整備が必要となってくる。その審査方法の確立や件数の増加に対応するため、新たに学術集会倫理審査委員会(仮称)を立ち上げるための準備を進めることが承認された。
4.第34回運動器学会学術集会(令和5年7月8・9日)への補助金について
JCOA会員である田辺秀樹顧問が会長として、令和5年に東京都で開催される「第34回日本運動科学会」への補助金について、従前の事例を参考にして承認された。
5.「令和3年度Sport in Life推進プロジェクト」アンケート調査について
(1)スポーツ庁では、国民の誰もがスポーツに親しむ「Sport in Life」の実現に向けて、身近な地域で安心して運動・スポーツを楽しめるよう「運動・スポーツ関連資源マップ」の作成に向けて検討が進められている。
 これに伴い、スポーツ庁健康スポーツ課からJCOAに対して、日本医師会と連携した運動・スポーツ関連資源マップ検討のための医師向けアンケートへの協力依頼があった。
(2)役員、スポーツ委員会及び会員に対して、メーリングリストを利用して、アンケートへの協力を求めることが承認された。
6.日本医学会連合「領域横断的なフレイル・ロコモ対策の推進に向けたWG全体会議」アンケート(2回目)について
全国ストップ・ザ・ロコモ協議会(SLOC)と連携して策定したアンケート回答案が承認された。
7.令和4年度学術賞・学会功労賞・学術奨励賞の選考について
学術委員会の選考委員から推薦された候補者の受賞が、次のとおり承認された。
(1)学術賞は、推薦された候補者はなく、該当者なしとすることが承認された。
(2)学会功労賞は、学術委員会の選考委員会から推薦された岩手県の久保谷康夫会員を受賞者とすることが承認された。
(3)学術奨励賞は、学術委員会の選考委員会から推薦された大阪府の神藤佳孝会員を受賞者とすることが承認された。
8.特別感謝状の贈呈について
追加議題として、橋口兼久会員(鹿児島県)は、役員、社会保険等検討委員会での活動を中心に、第31回JCOA学術集会会長を務めるなど、JCOAの活動に尽力いただいた。
特に、保険審査委員会議での多年にわたる貢献により、現在の整形外科医療の審査体制は、他診療科から参考にされるほど充実した内容となり、全国津々浦々で適正な保険診療を行うことができるようになっている。JCOAの社会保険に関するご功労に報いるべく、特別感謝状を贈呈することが承認された。
9.今後のJCOA学術集会及びJCOA研修会の開催地区について
(1)令和7年度に開催される第51回研修会は、中国・四国地区で開催することが承認された。
なお、令和7年度の第38回学術集会は、中部地区で開催することが決定している。
(2)令和8年度に開催される第52回研修会は、九州地区で開催することが承認された。
なお、令和8年度の第39回学術集会は、近畿地区で開催することが決定している。
(3)令和9年度に開催される第40回学術集会は東北地区、第53回研修会は中部地区で開催することが承認された。
10.倫理審査委員会内規の変更について
政府が、従来の「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」と「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」を統合し、「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」が告示したことに伴う変更案が承認された。
11.国際化プロジェクト論文、和文一般論文投稿規程の変更について
会員以外の投稿資格について、「本学会が認めた者」を「本学会の学会雑誌編集委員会が認めた者」に変更する案が承認された。
12.JCOA生命共済制度の会員への広報について
生命共済制度のメリットを記載した資料を本制度への加入の依頼文書とともに会員へ送付することが承認された。なお、送付時期は生命共済の新規募集時期である令和4年7月とした。
13.第34回JCOA学術集会(新潟)シンポジウム動画の会員への広報について
運動器リハビリテーション・介護保険検討委員会が企画・実施した「医業承継に関する調査と分析」について、この内容は、JCOA会員の約半数が10年以内に直面するであろう問題について益することが多大であるので、会員が自由に閲覧できるように、JCOAウェブサイトへアップロードして広報することが承認された。
14.高齢者の運動習慣アンケート調査の実施について
JCOA会員の医療機関を受診している高齢者を対象として、子ども時代の運動習慣が将来の身体状況にどのような影響を及ぼしているかを検証するため、SLOCと共同でアンケート調査を実施することが提案されたが、アンケートの内容について再度検討することとし、継続審議とした。

【各種報告事項】
1.令和3・4年度各種会議等実施状況 令和3・4年度の各種会議等の実施状況及び予定が報告された。
2.第34回JCOA学術集会(新潟)について(総括・決算報告)
新型コロナウイルス感染症の影響でウェブ形式にて開催され、参加登録数1,115名、日整会取得研修単位3,816単位であった。公募演題数131演題であり、収支は良好であったと報告された。
3.第47回JCOA研修会(長野)収支報告について
新型コロナウイルス感染症の影響でウェブ形式にて開催された。参加登録をしなかったため、参加者数は不明であり、収支は良好であったと報告された。
4.令和3年度日整会功労賞への推薦について
令和3年度の日整会功労賞としてJCOA会員9名を推薦したことが報告された。
5.令和元年度学術研究 研究報告書及び会計報告について
(1)2年間の研究を終えての研究成果が報告された。
(2)経理委員会にて確認した結果、収支は適正であったことが報告された。
6.令和2年度学術研究 研究報告書(1年次)について 1年次の研究経過が報告された。
7.交通事故に起因する脳脊髄液漏出症を疑う患者の診療に関するアンケート調査結果について
(1)JCOA会員5,731名にアンケートを実施し、859例(15.0%)の回答があり、第34回JCOA学術集会(新潟)でシンポジウムとして報告された。医師の診断が裁判に影響する大きさについての注意喚起の必要性、外 傷後30日以内に発症する起立性頭痛の確認の重要性、診療当初からの丁寧な診療と診療録の記載の重要性などが確認された。
(2)学術集会演題に対する報道関係者の特集記事については、慎重に対応する必要があることが確認された。
8.各都道府県のリクルート担当者(リクルート委員会)の活動状況
総務(広報・福祉・組織拡大)委員会では、各都道府県のリクルートの取り組みについて報告を収集しており、今回は大阪府、東京都、北海道について報告された。地域別、出身大学別の勧誘、各都道府県での研修会等の機会に積極的な勧誘が必要であり、人口増加都道府県で会員増を図ることが重要である。
9.3年以上会費未納の正会員の退会について 1名の退会が報告された。
10.運動器の健康を増進させ健康寿命を延伸させる議員連盟(第14回)(令和3年12月7日)
衆議院第1議員会館にて、国会議員12名及び代理8名で開催され、厚労省、日整会、JCOAからも出席し、令和4年度診療報酬改定要望、ロコモティブシンドローム対策について討議が行われたことが報告された。
11.令和4年度名誉会員の推薦について 名誉会員の選考基準を満たす会員が報告された。
12.令和4年度理事会等の日程案について 令和4年度の理事会日程案が報告された。
13.令和4年度事業計画の提出について 委員会・会議、アンケート調査や発刊物についての令和4年度事業計画の提出期限は令和4年1月17日までであることが報告された。
14.令和2・3年度理事長諮問事項に対する答申について 答申の提出期限は令和4年3月31日であることが報告された。
15.運動器の健康・日本協会のオンラインシンポジウム「児童生徒等の運動器の健康を守り、学校での重大事故を防ぐために」についてシンポジウムの内容が報告された。
16.検診機器を用いた側弯症検診における地域連絡協議会について
すべての都道府県から推薦があり、日本側彎症学会へ名簿を提出したことが報告された。
17.第70回日本理学療法学会の後援名義使用について 後援名義使用を許諾したことが報告された。
18.GIGAスクール構想に対するJCOA声明文に関する記事について(令和3年10月30日 m3.com)
JCOAの声明文公開に対する記事が報告された。
19.関節可動域表示ならびに測定法改訂について
国際的基準に準じて、足関節・足部・足趾に関する定義の変更、用語の統一があったことが報告された。
外がえしと内がえし:足関節・足部に関する前額面の運動となり、回外と回内:底屈、内転、内がえしからなる複合運動が回外、背屈、外転、外がえしからなる複合運動が回内と定義が変更となり、足関節・足部に関する矢状面の運動の用語、内転・外転運動の基本軸の改訂があった。
20.令和3年度シンポジウム報告(令和3年11月27日)
ウェブ形式で開催され、193名が事前登録し、121名が参加したことが報告された。
なお、今回は、日本臨床分科医会代表者会議の構成団体からも出席があった。
21.令和3年度JCOA有床診療所部会全体会議報告(令和3年12月5日)
ウェブ形式と対面形式のハイブリッド型で開催され、午前中はJCOA有床診療所部会全体会議、ランチョンセミナーののち、午後は「明日の有床診療所を考える会(全国有床診療所連絡協議会との共催)」が開催されたことが報告された。
22.第8回日韓臨床整形外科合同研究会の再々延期について
すでに開催日が延期され、令和4年6月4日に実施することとしていたが、新型コロナウイルス変異株の世界的な流行を考慮して、さらに1年延期することが報告された。

【各委員会等報告事項】
1.医療システム委員会(令和3年10月13日)
2.IT戦略委員会(令和3年10月18日)
3.学校保健委員会(令和3年10月19日)
4.総務(広報・福祉・組織拡大)委員会(令和3年10月20日)
5.経理委員会(令和3年10月23日)
6.学会雑誌編集委員会(令和3年10月25日)
7.医療安全・倫理委員会(令和3年10月29日)
8.有床診WG(令和3年11月10日、12月4日)
9.運動器リハビリテーション・介護保険検討委員会(令和3年11月23日)
10.自賠・労災委員会(令和3年12月3日)
11.学術委員会(令和3年12月8日)

【日整会報告事項】
1.機構専門医に関する日整会の対応について
専門医の広告について確認した事項等について報告された。
2.専門医共通講習への対応について
共通講習の申請・提供、共通講習として認められる範囲について報告された。
委員会報告の詳細は後日JCOAニュースに掲載されますのでご参照ください。
(文責:副理事長 長谷川利雄)掲載量の圧縮のためHCOAで一部改変しています