整形外科ではスポーツ外傷が大きな問題です。
スポーツ日和の日には整形外科に来られる患者さんも増えます。野球、サッカー、バスケットボール、バレーボールなどが多いですね。ボールが当たる、関節を捻る、他のプレーヤーと衝突するなどして怪我をしてしまいます。
ウィンタースポーツではスノーボードやスキーの外傷が目立ちます。
初期治療としてまず医療機関に来る前にする手当がRICEです。これが腫れや炎症の悪化を防ぎ、早期の治癒を導きます。
では次は各々について少し詳しく説明します。
怪我した部分は基本的に動かさないこと、添え木で固定するのもいい方法です。割り箸、段ボールなど使えるものはいろいろあります。
冷却は氷や保冷剤、流水などでしっかり冷やすことによって腫れを防ぎます。温度が常温なものは効果が期待できません。時間は15~20分程度。
圧迫は腫れる前に神経や血管を圧迫しない程度にしなければなりません。血流を悪くして赤黒くなったり、しびれが出てきた場合には圧迫を解除するべきです。
また患部を心臓より高くすることにより腫れを防いで治癒を促進します。またエコノミークラス症候群のような血栓塞栓症も防止します。心臓病などの既往があるかたにはお勧めできません。
治癒を遅らせる腫れを防ぐことが重要です。
怪我をする可能性の高いスポーツをする場合には冷却と固定のための道具を持参していると心強いですね。そして我々整形外科専門医を受診して下さい。
では気をつけて レッツスポーツ!