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日本臨床整形外科学会(令和3年3月5日)第2567号 一般社団法人日本臨床整形外科学会

令和2年度第6回理事会報告
日 時:令和3年2月21日(日)10:00~13:00
場 所:日本臨床整形外科学会事務局 ウェブ会議システム
出席者:理事長、副理事長、理事、監事他 計30名

【審議事項】
1.令和2年度入会承認及び退会状況について
会員状況の報告があり、前回承認後の新入会2名が承認された。令和2年度の現時点での入会者は109名(内、女性会員4名)となった。退会者は159名(逝去会員、名誉会員への移行を含む)であり、令和3年2月8日現在、正会員5,683名、名誉会員116名、合計5,799名(内、女性会員89名)。賛助会員は変わらず74名。
2.令和3年度定時社員総会の議案について
令和3年5月30日に開催される令和3年度定時社員総会の議案を提案し、承認された。
なお、新型コロナウイルス感染状況を踏まえて、今回はウェブ形式での開催とすることとした。
3.令和3年度名誉会員候補者の推薦について
名誉会員に関する規則に該当する8名を名誉会員に推薦することが承認された。今後は、各候補者の受諾の意思を確認のうえ、令和3年度定時社員総会へ諮ることとされた。
4.運動器検診後の受診勧告児童・生徒等の実態調査(6年目)の実施について
運動器検診後の実態調査を令和3年度も継続して実施することが承認された。
5.第二次コロナ自粛後の身体変化に関するアンケート調査の実施について
(1)新型コロナウイルスの感染拡大による2回目の緊急事態宣言の発出に伴い、JCOAと全国ストップ・ザ・ロコモ協議会(SLOC)との協同で第二次アンケートを実施することが承認された。
(2)現時点では緊急事態宣言の解除時期は不明であるが、アンケート期間を令和3年3月7日から同年4月15日とした。また、今回の緊急事態宣言は都府県別に発出されている状況を鑑み、質問項目に都道府県も加えることとした。
(3)アンケートの回答は、できるだけウェブを利用していただくように依頼する。ただし、会員の紙媒体での回答希望に対応するために、各都道府県に対してウェブ入力支援の協力を要請することを確認。
6.日本医学会連合 領域横断的なフレイル・ロコモ対策推進に関するアンケートに対する回答について
SLOCと連携して策定したアンケート回答案を提示し、承認された。
7.コロナ自粛生活でのロコトレの重要性の広報について
(1)第一次コロナ自粛後の身体変化に関するアンケート調査には、12,000名以上の回答があった。回答を解析すると、多くの人が自粛中の健康維持として有酸素運動であるウォーキングの実施をあげているが、それだけではロコモの予防にならないので、対応策としてロコトレを強く推奨することとした。
(2)本調査結果は、多くのメディアでも取り上げられ、JCOA並びにロコモの認知度向上に役立った。
(3)多方面で反響のあった本調査結果を、今後は各都道府県で積極的に広報していくことが承認。
8.日本運動器科学会学術プロジェクトへの協力について
ロコモと身体活動量の関係を調査する日本運動器科学会の学術プロジェクトについて、JCOAとして協力をすることが承認された。なお、本調査のプロトコルが完成後、JCOAで倫理審査を実施のうえ、JCOA役員等の各医療施設で活動量計を患者に装着して調査を行うこととした。
9.団体「所得補償保険」制度に関する現状と今後について
会員のための所得補償保険制度の加入者数が12名となった。20名以上の加入者数がある場合の保険料割引というメリットがなくなったこと、創設当初から約15年にわたって加入者数が減少し続けており、今後も加入者の増加が見込めないことを理由に、本制度は今期限りの令和3年12月1日で終了とすることが承認された。なお、現在の加入者には、保険料の団体割引が適用にならなくなったことを含めて個別に連絡することが確認された。
10.事務局相談役の雇用更新について
事務局相談役の雇用を1年更新することが承認された。
11.「改訂 整骨院の横暴」について
清水秀一氏が執筆した「改訂 整骨院の横暴」という冊子が紹介された。執筆者から、JCOA会員は自由に本冊子を閲覧してよいとの了解を得たので、JCOAウェブサイトの「会員の部屋」に掲載し、メーリングリスト並びにJCOAニュースで会員に広報することが承認された。なお、会員以外への閲覧については、確認をする必要がある。
12. 新型コロナウイルス感染症に対する見舞金について
会員が新型コロナウイルス感染症に罹患した場合、会員が所属する医療機関が新型コロナウイルス感染症に由来する理由で連続7日間(休診日を含む)以上に渡って休診若しくは外来を全面封鎖した場合に、それぞれ5万円の見舞金を支給することが承認された。
なお、対象期間は、令和2年1月1日から令和3年12月31日の2年間で1回限りの支給とし、会員の個人情報保護に配慮し、申請は会員から事務局へ直接行い、会員名並びに医療機関名は非公開とすることが確認された。

【各種報告事項】
1.令和2・3年度各種会議等実施状況
令和2・3年度の各種会議等の実施状況及び予定が報告された。
2.第33回JCOA学術集会(愛知)の収支報告について
経理委員会にて確認した結果、収支は適正であったことが報告された。
3.第34回JCOA学術集会(新潟)について(第3報)次の事項等が報告された。
(1)演題募集が開始となった。
(2)対面形式での開催を予定しているが、オンライン形式やハイブリット形式での開催も検討している。
4.第47回JCOA研修会(長野)について次の事項等が報告された。
(1)令和3年10月9日・10日に長野ホテル国際21にて開催する。
(2)新型コロナウイルス感染症の収束が不透明であるので、参加者は200名、予算規模は1,300万円程度を見込んでいる。
5.接骨院による不正広告への対応について
接骨院の不正広告については、その件数が多く、医療システム委員会として個別に対応するのは難しいため、各地域での対応方法並びに保健所への要望書例を記載した文書をJCOAウェブサイトに掲載し、ダウンロードできるようにすることが報告された。なお、本文書の内容について、法的に問題がないかを顧問弁護士に確認することとした。
6.第3回会員基本データ調査結果(速報)について
(1)今回調査の回答率が71.8%と大幅に低下したこと及び結果の速報値について報告された。
(2)データの精査のために解析には数か月を要する見込みであるとの発言があった。
7.書籍「QandAハンドブック交通事故診療(第6版)」について
書籍の販売状況について報告された。
8.各都道府県のリクルート担当者の決定について
46都道府県でリクルート担当者が登録され、今後はJCOAから会員数増加のための方策を各都道府県に助言していく予定であると報告された。
9.日整会運動器検診推進協議会委員の推薦について
全ての都道府県から推薦があり、推薦者名簿を日整会へ提出したことが報告された。
10.令和3年度理事会等の日程の変更について
令和3年度第6回理事会は、会場の都合で令和4年2月27日に開催日が変更になった。
11.セミナー「ロコモ対策 運動器疾患/骨・関節フォーラム」の後援名義使用許諾について 後援名義の使用を許諾したことが報告された。
12.令和2年度病院部会全体会議及びJCOA研修会(病院部会主催)報告(令和3年2月14日)
新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、資料配布による紙上開催とし、その内容は、JCOAウェブサイト並びに会報に掲載する予定であることが報告された。
13.成育医療等の提供に関する施策の総合的な推進に関する基本的な方針について
JCOAが実施した運動器検診後の受診勧告児童・生徒等の実態調査の結果が、本件に関する政府の検討資料として活用され、発育性股関節形成不全と側弯症が成育医療法に規定される基本方針に組み込まれたことが閣議決定されたことが報告された。
14.福島県沖を震源とする地震の被害について 現在、被害調査中であることが報告された。

【各委員会等報告事項】
1.医療安全・倫理委員会(令和2年12月15日)
2.有床診WG(令和2年12月23日)
第34回JCOA学術集会(新潟)のシンポジウムのテーマが「ポストコロナにおける整形外科有床診療所の影響」に決定したことが報告された。
3.産業医委員会(令和3年1月15日)
4.総務(広報・福祉・組織拡大)委員会(令和3年1月20日)
令和3年度の骨と関節の日のテーマが「子どものスポーツとロコモ」に決定した。
このテーマに対する解釈について、テーマに示されているロコモは、「こどもロコモ」であることを確認した。
5.医療システム委員会(令和3年1月27日)
6.医療システム委員会、日整会広報・渉外委員会合同委員会(令和3年2月7日)
7.「QandA交通事故診療ハンドブック」編集WG(令和3年2月8日)
8.病院WG、JCOA病院部会役員会合同会議(令和3年度2月13日)
9.スポーツ委員会(令和3年2月14日)
10.学校保健委員会(令和3年2月15日)
11.経理委員会(令和3年2月20日)
(掲載量の圧縮のためにHCOAで一部改変しています)